「東南アジアで英語って本当に通じるの?」と旅行や移住を考えるとき、不安に感じる方は多いはずです。実は国によって英語力は大きく異なり、通じる場所・通じない場所がはっきり分かれています。この記事では旅行・移住・留学それぞれの目的別に、国ごとの東南アジア英語事情を詳しく解説します。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1. 東南アジアで英語はどこまで通じる?国別レベルを徹底解説

東南アジアといっても、各国の英語力には大きな差があります。
同じ「旅行に行く」でも、フィリピンとタイでは英語の通じやすさがまったく異なります。
まずは国ごとのレベル感をしっかり把握することが、快適な旅・生活への第一歩です。
英語が公用語・準公用語として通じる国:シンガポール・フィリピン・マレーシア
シンガポールは英語が4つの公用語のひとつであり、ビジネス・日常会話問わず英語が広く使われています。
タクシーの運転手や市場の商人であっても、基本的な英語でのやりとりが可能です。
フィリピンは英語が公用語のひとつとして位置づけられており、学校教育も英語で行われる教科が多くあります。
地方部に行っても英語話者が多く、旅行者にとって非常に使いやすい環境です。
マレーシアはイギリス植民地時代の影響で英語が広く浸透しており、「マングリッシュ(Manglish)」と呼ばれる独自の英語が発展しています。
ショッピングモール・ホテル・観光地では英語がほぼ問題なく通じます。
英語がある程度通じる国:ベトナム・インドネシア・カンボジア
ベトナムは近年の経済発展とともに若い世代を中心に英語学習熱が高まっており、ホーチミンやハノイといった大都市では観光地・ホテル・カフェでの英語コミュニケーションがかなりスムーズです。
ただし地方では英語がほとんど通じないため、注意が必要です。
インドネシアはバリ島などの観光地では英語が広く通じますが、地方都市ではインドネシア語が主体となります。
観光業に携わる人々は英語に慣れている一方、一般市民との会話では苦労する場面もあります。
カンボジアはアンコールワットなどの観光地周辺では英語が通じやすく、観光業に従事するスタッフの英語力は比較的高い傾向があります。
シェムリアップやプノンペンでは英語メニューのあるレストランも多く、旅行者には便利です。
英語が通じにくくて注意が必要な国:タイ・ミャンマー・ラオス
タイはバンコクや観光地では英語が通じる場面も多いですが、全体的な英語力は東南アジアの中でも低めです。
EF英語能力指数(EPI)のランキングでもタイは「低い」カテゴリに分類されており、ローカルな場所では英語がほとんど通じないことも珍しくありません。
ミャンマーは英語教育の普及が進んでいないため、観光客向けのスタッフ以外では英語コミュニケーションが難しい場面が多いです。
主要観光地のヤンゴンやバガンでは多少の英語が通じますが、基本的には現地語フレーズを準備しておくことをおすすめします。
ラオスは東南アジアの中でも英語普及率が低い国のひとつです。
フランス植民地時代の影響でフランス語話者が一定数存在しますが、英語については観光客向けの宿泊施設以外ではほとんど通じないと考えておいたほうが安心です。
EF英語能力指数(EPI)で見る東南アジア各国の英語力ランキング
EF英語能力指数(EPI)は、毎年世界各国の英語力を測定した指標です。
東南アジア各国のおおまかな英語力の位置づけは以下の通りです。
| 国名 | 英語力レベル | 特徴 |
|---|---|---|
| シンガポール | 非常に高い | 公用語のひとつ。ビジネス・日常会話で広く使用 |
| フィリピン | 高い | 公用語。学校教育も英語で実施 |
| マレーシア | 高い | 準公用語的に機能。観光・ビジネスで活発に使用 |
| ベトナム | 中程度 | 都市部で急速に向上中 |
| インドネシア | 中程度 | 観光地では高い、地方では低い |
| カンボジア | 中程度 | 観光地周辺では良好 |
| タイ | 低い | 観光地以外では通じにくい |
| ミャンマー | 低い | 観光スタッフ以外は難しい |
| ラオス | 低い | 観光地のみ限定的に通じる |
この表を参考に、訪問する国の英語事情を事前に把握しておくと旅がよりスムーズになります。
2. 旅行で使える!東南アジアで英語を使うための実践フレーズ集

東南アジアへの旅行では、完璧な英語力は必要ありません。
日常的な場面で使える基本フレーズをいくつか覚えておくだけで、旅のクオリティは大きく上がります。
ここでは実際に役立つフレーズと活用術を紹介します。
空港・ホテル・レストランで通じる基本英語フレーズ
空港・ホテル・レストランは観光客が多く集まる場所のため、スタッフの英語力が比較的高い傾向があります。
以下のフレーズを覚えておくと便利です。
【空港で使えるフレーズ】
- Where is the taxi stand?(タクシー乗り場はどこですか?)
- How much is the fare to [ホテル名]?(〇〇までいくらですか?)
- Is there a bus to the city center?(市内行きのバスはありますか?)
【ホテルで使えるフレーズ】
- I have a reservation. My name is ~.(予約しています。名前は〜です。)
- Can I have a late checkout?(レイトチェックアウトできますか?)
- The air conditioner is not working.(エアコンが動いていません。)
【レストランで使えるフレーズ】
- A table for two, please.(2名です。)
- What do you recommend?(おすすめは何ですか?)
- Can I have the bill, please?(お会計をお願いします。)
これらのフレーズはシンプルな英語で構成されているため、英語が得意でない方でも十分に使えます。
ゆっくりはっきり話すことが最大のコツで、速い英語より伝わりやすくなります。
観光地・ショッピングモールでの英語交渉術
観光地やショッピングモールでは、値段交渉が発生することもあります。
ここでは英語での交渉に役立つフレーズを紹介します。
- How much is this?(これはいくらですか?)
- Can you give me a discount?(割引してもらえますか?)
- That’s too expensive.(高すぎます。)
- I’ll take it for [金額].(〇〇なら買います。)
- Do you have a smaller / bigger size?(もっと小さい / 大きいサイズはありますか?)
交渉の際は笑顔を忘れずに。東南アジアでは人間関係を大切にする文化が根付いており、穏やかな態度が交渉を成功に導くカギです。
また、ショッピングモールの定価商品については交渉が難しいですが、市場や路面店では値下げ交渉が慣習として行われています。
英語が通じないときに使えるジェスチャーと翻訳アプリ活用法
英語が通じない場面でも、あきらめる必要はありません。
ジェスチャーと翻訳アプリを組み合わせることで、ほとんどの場面を乗り越えられます。
【有効なジェスチャー】
- 指差し:地図や商品を指差して意図を伝える
- 数字のジェスチャー:指を使って数量や金額を示す
- 首を横に振る・縦に振る:NOとYESの意思表示
【おすすめ翻訳アプリ】
- Google翻訳:カメラ翻訳機能でメニューや看板を瞬時に翻訳できる。オフラインでも使用可能(事前ダウンロード必要)
- DeepL翻訳:自然な翻訳精度が高く、文章のニュアンスを正確に伝えたいときに便利
- Papago:アジア言語に強く、タイ語・ベトナム語・インドネシア語などに対応
翻訳アプリはWi-Fi環境がない場面でも使えるよう、事前にオフラインパックをダウンロードしておくことを強くおすすめします。
国別に違う英語なまり(アクセント)の特徴と聞き取りのコツ
東南アジアの英語は、それぞれの国の言語の影響を強く受けたアクセントが特徴的です。
慣れるまでは聞き取りに苦労することもありますが、コツを知っておくと格段に楽になります。
| 国 | 英語のアクセントの特徴 | 聞き取りのコツ |
|---|---|---|
| フィリピン | 比較的聞き取りやすく明瞭な発音 | そのまま聞けばOK |
| シンガポール | 「シングリッシュ」。語尾に"lah"をつける | 最初は違和感あり、すぐ慣れる |
| マレーシア | 「マングリッシュ」。独特のイントネーション | 単語は聞き取れるが抑揚が独特 |
| タイ | タイ語の声調の影響で独特のリズム | ゆっくり話してもらうとよい |
| ベトナム | 声調語の影響で音の上下が激しい | 繰り返してもらうことを遠慮せずに |
「もう一度言ってもらえますか?」は "Could you say that again, please?" で伝わります。
聞き取れなくても笑顔で聞き直すことが、東南アジアでは自然なコミュニケーションのひとつです。
3. 移住・リモートワークで知っておきたい東南アジアの英語ビジネス事情

近年、東南アジアへの移住やリモートワーク拠点として注目する日本人が増えています。
ビジネスシーンでの英語力は旅行以上に重要になり、「どこなら英語で仕事ができるか」を事前に把握しておくことが必要不可欠です。
英語で仕事ができる国・都市はどこか:シンガポール・クアラルンプール・マニラ
シンガポールはアジアのビジネスハブとして、英語がビジネスの公式言語として機能しています。
外資系企業や多国籍企業が集中しており、英語さえできれば日本語能力は不要な職場も多いです。
クアラルンプール(マレーシア)はシンガポールに比べて生活コストが低く、英語でのビジネス環境が整っているため、コスト重視の移住先として人気があります。
MM2Hビザ(マレーシア マイ セカンド ホーム)制度を活用して長期滞在する日本人も増えています。
マニラ(フィリピン)はコールセンター産業が発達しており、英語のビジネスコミュニケーション能力が高い人材が豊富です。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業の集積地でもあり、英語でのビジネス機会が多い都市です。
ノマドワーカー・デジタル遊牧民に人気の英語が通じる拠点5選
リモートワーカーやノマドワーカーにとって、英語が通じる環境とコワーキングスペースの充実度は拠点選びの重要な基準です。
以下の5都市は特に人気が高い拠点です。
- バリ島(インドネシア):世界中からノマドが集まり、英語コミュニティが非常に活発。コワーキングスペースも充実
- チェンマイ(タイ):生活コストが安く、英語話者のコミュニティが形成されている。カフェも多くWi-Fi環境が整っている
- ホーチミン(ベトナム):経済成長著しく、英語を話せる若い世代が急増中。スタートアップ文化も盛ん
- シンガポール:英語環境は最高水準。生活コストは高いがインフラ・安全性は東南アジアNo.1
- クアラルンプール(マレーシア):英語が広く使われ、コワーキングスペースや高速インターネット環境も充実
自分の目的(コスト重視か環境重視か)によって最適な拠点は異なります。まずは1〜2ヶ月の試験滞在から始めることをおすすめします。
現地採用・外資系企業で求められる英語レベルの実態
東南アジアで現地採用として働く、または外資系企業に就職する場合、求められる英語レベルは職種によって大きく異なります。
一般的な目安は以下の通りです。
| 職種 | 求められる英語レベルの目安 |
|---|---|
| ITエンジニア・プログラマー | 読み書き中心。TOEIC 600点程度から |
| 営業・マーケティング | 会話力が重要。TOEIC 700〜800点以上 |
| マネージャー・管理職 | 交渉・プレゼン能力が必要。TOEIC 800点以上 |
| コールセンター・BPO | 流暢な会話力が必須。ネイティブに近い発音が有利 |
東南アジアでは英語力よりも「コミュニケーション力」と「積極性」が評価されることも多いです。
完璧な英語でなくても、積極的に話しかけ、自分の意見を伝えようとする姿勢が現地では高く評価されます。
4. 東南アジアで英語を学ぶ留学・語学学校の選び方と費用比較

英語力を高めたい方にとって、東南アジアへの語学留学は費用対効果の高い選択肢として注目されています。
欧米留学と比べて費用が大幅に抑えられ、かつ質の高い英語教育を受けられる国が東南アジアには複数存在します。
フィリピン留学が英語学習に選ばれる理由とおすすめ都市
フィリピンへの語学留学は、日本人の東南アジア英語留学の中でも最も人気が高いです。
その理由は以下の通りです。
- マンツーマン授業が主流:1日のレッスンのうち4〜6コマが1対1で、集中的に英語を学べる
- 費用が安い:授業料・寮費・食費込みで月10〜15万円程度が相場
- 英語が公用語:授業外でも常に英語環境に身を置ける
- フレンドリーな国民性:初心者でも話しかけやすい雰囲気がある
おすすめ都市は以下の3つです。
- セブ市:最も語学学校が多く、日本人留学生コミュニティも豊富
- バギオ:標高が高く涼しい気候で勉強に集中しやすい。英語の発音がクリアで聞き取りやすい
- ダバオ:比較的新しい留学地で安全性が高い。穴場的存在として注目されている
マレーシア・シンガポール留学のメリットと向いている人の特徴
マレーシアへの留学は、生活コストの低さと英語環境のバランスが魅力です。
国際的な大学も多く、英語で学ぶ正規留学先としても人気があります。
多文化・多言語社会のため、英語だけでなく中国語やマレー語にも触れられるという独自のメリットもあります。
マレーシア留学が向いている人:
- 英語+もう一言語を学びたい方
- コストを抑えつつ質の高い大学教育を受けたい方
- 長期滞在・正規留学を検討している方
シンガポールは生活コストが高い分、英語環境の質は東南アジアで最高水準です。
世界トップクラスの大学も存在し、高度な英語教育を求める方に向いています。
シンガポール留学が向いている人:
- 費用よりも英語の質・環境を優先する方
- キャリアアップを目的とした短期集中プログラムを探している方
費用・環境・効果で比較!東南アジア英語留学おすすめ国3選
| 比較項目 | フィリピン | マレーシア | シンガポール |
|---|---|---|---|
| 月あたり費用目安 | 10〜15万円 | 15〜25万円 | 30〜50万円以上 |
| 英語環境の質 | 高い | 高い | 非常に高い |
| マンツーマン授業 | 充実 | 普通 | 少ない |
| 生活コスト | 低い | 中程度 | 高い |
| 日本からのアクセス | 良い | 良い | 非常に良い |
| おすすめの留学スタイル | 短期集中・スピーキング強化 | 中長期・正規大学留学 | 短期ビジネス英語 |
コストを抑えて英語力を集中的に上げたいならフィリピン、大学正規留学や長期的なキャリア形成を考えるならシンガポールやマレーシアが最適です。
東南アジア留学で英語力を上げた人の体験談と学習のポイント
実際にフィリピン留学を経験した方からは「3ヶ月で英語への苦手意識がなくなった」「マンツーマン授業でスピーキングが格段に上がった」という声が多く聞かれます。
東南アジア留学で英語力を効率よく上げるためのポイントをまとめます。
- 日本人とつるまない:日本人が多い環境でも、積極的に外国人クラスメートと交流することが大切
- 授業外でも英語を使う:食堂や街で現地の人と積極的に話す習慣をつける
- スピーキングを最優先にする:リーディングよりも会話に重点を置いたカリキュラムを選ぶ
- 事前に基礎を固めておく:渡航前にオンライン英会話で最低限のコミュニケーション力を身につけておく
- 3ヶ月以上滞在する:短くても3ヶ月以上いることで、英語脳への切り替えが起きやすくなる
留学の効果を最大化するのは環境ではなく、自分自身の行動量です。東南アジアの恵まれた英語環境を最大限に活かして、積極的に英語を使い続けることが上達への近道です。
まとめ
この記事で解説した「東南アジア 英語」に関するポイントをまとめます。
- フィリピン・シンガポール・マレーシアは英語が公用語・準公用語で、旅行・ビジネス・留学すべてに最適な環境が整っている
- タイ・ミャンマー・ラオスは英語力が低く、観光地以外では翻訳アプリやジェスチャーの活用が重要
- 旅行では「空港・ホテル・レストランで使える基本フレーズ」をいくつか覚えておくだけで旅の快適さが大きく変わる
- 英語が通じない場面ではGoogle翻訳のカメラ翻訳機能が非常に有効
- 東南アジアの英語はアクセントが独特なので、慣れるまでは聞き返すことをためらわない姿勢が大切
- ビジネス・リモートワーク目的ならシンガポール・クアラルンプール・マニラが特におすすめ
- ノマドワーカーの拠点としてはバリ島やチェンマイが人気が高い
- 語学留学ならフィリピンが費用対効果抜群で、日本人に最も人気
- マレーシアは正規大学留学や長期滞在に向いており、英語+他言語の同時習得にも適している
- 留学の効果を高めるには「日本人と話さない」「授業外でも英語を使う」姿勢が最重要
東南アジアは英語を「使う場所」としても「学ぶ場所」としても、日本人にとって非常に恵まれた環境が揃っています。
旅行・移住・留学、どんな目的であっても、ぜひこの記事の情報を参考に一歩踏み出してみてください。
あなたの東南アジアでの体験が、英語力と人生の可能性を大きく広げてくれるはずです。
関連サイト
文部科学省 – 海外留学に関する情報